移住前に控除や保険手続きを調べる
前回に引き続き移住前に調べておくと良いことや決めておくと良いことを列挙します。これは後悔にも似ていますが、日々刻刻と情勢や環境はかわるので思い通りにいかないことは書くまでもありません。
退職して移住する場合と退職前あるいは現役世代で移住するのとでは大きく違うことも大前提ですが、まず、想定したテーマは
・健康保険の手続き
・固定資産税など
・車の所有と維持
・民間保険
・日常生活のトラブル対応(ガス・水道ほか)
こんなところでしょうか?
まず、健康保険ですが、移住前に所属していた企業の任意継続が2年の範囲内で加入できるということは検討の第一でしょうか。退職直後は前年の収入から計算されるので、それなりのポジションと収入があったという方は軽自動車の中古くらいは軽く買えてしまうほどの請求が来るというケースもあります。そこまでではないにしても、数十万は覚悟しておく必要があるかもしれません。どうして国民健康保険はこんなに高い?という声はあちこちから聞こえてきます。
年金生活で天引きされるのは所得税だけではなく、介護保険、健康保険、やがて後期高齢者医療保険と増えていくので、実質手取りは目減りする一方です。
ですが、ピンピンコロリというわけにはいかないので、保険は必須です。インフルエンザの予防接種にしてもコロナワクチンでも《かかりつけ医》が基本となり保険証の提示が必要となりますから。最近はマイナカードあるいはスマホですが。
昨今は奥様のパートでも社会保険加入が義務付けられるケースがあるので、夫婦別々に保険に加入するケースもあり、扶養となっていても、たとえば世帯主がアルバイト程度の働き方を選択しても勤務日数や収入によっては企業の保険に入らなくてはいけないので、奥様もいっしょにそちらに加入ということになるでしょう。国保の場合は1世帯1保険ということなので、そういう点もいろいろと手続きはあるわけで、社会保険の加入と離脱はけっこう手間なのですよ。二重保険は認められないのですが、雇用関係がなくなったら即国保に入らなくてはいけないので、放置していても仕事を辞めた時点に遡って請求されますし、資格喪失の証明を企業でもらって申請することになります。
アルバイトでも国保か社保か選べるなら出たり入ったりはめんどうなのでずっと国保という選択も可能ですが、傷病手当や出産手当などは国保にはないと記載されていました。そういう詳細も検討してください。
次の固定資産税に関しては、場合によってはエリアや移住初年度などに補助申請が可能なケースがあるので、お住まいの市が発行している広報などを参考になさってください。管轄が国税のほうになるとか、そっちの普段あまり関係ない事務所の広報が載っていたりします。
補助金といえば、市によって大きく差がでるのと、キャンペーン時期、対象年齢層など細かく設定がされているので、該当するかどうかは事前に調べておくと意外と見落とし後悔は大きいです。
都会とくに23区などに住んでいると交通網が発達しているので車所有を考えなくてすむのですが、田舎はそうはいきません。詳細は避けますが一家に一台では間に合わないことが多々あります。それは住んでみて検討しても遅くないですが、、、
民間保険は長い目で見て加入は年齢が増すごとに必要不可欠になるでしょうね。特に医療保険です。昨今、ネット環境の普及で申請から振込まで数日、しかもポリープやよくある(というと失礼ですが)罹患病名や日帰り手術などは10項目くらい定型化されていて、速やかに補填されるので、入っていないほうが大きな後悔になりかねません。これは個人的事情もあるでしょうから、特筆を避けます。
最後の項目ですが、日本は諸外国に比べて修理・点検が素早く行き届いているように聞いたり見たりしていましたが、田舎暮らしでいうと、、、やはりそう簡単ではありません。それに地方に行けばいくほど道路舗装や歩道の仕上がりが杜撰なことは転勤族でいろいろ体験してきましたが、いざ移住となると雑さや鷹揚さは嘆きの対象ですが、求めすぎは禁物である程度の妥協は必要かと思われます。
そういう情報や業者さんリストはご近所からの貴重な口コミなどになるのですが、なかなか一筋縄ではいかないというか、それぞれに利点もあれば短所もあって、決めかねることになるでしょう。なので、これは住んでみないとわからないので、前回書いたように自分である程度のことができるかできないかはとても大きいということになります。
あとは点検詐欺や不用品回収詐欺など全国展開していますから、そういうものにうっかり騙されない注意が必要ということでしょうか。
実際に不用品回収、、、来ましたね。一軒一軒回っていましたよ。
長く住んでいてもなんでも屋さんや口利きの人が儲けを自由に設定していて、頼るしかない場合は泣く泣くそこに頼むことになるようですが、電気関係は大手量販店系から派遣されてくる業者さんならまず間違いは無さそうです。ただ、見積もり額の多寡やからくりということを考えだすと相見積もりばかりとって結局話が進まないということになりかねません。そのせいもあって訪問見積もりにしても有料化されていますし、注文すれば相殺されるそうですが、話は発生しても依頼や注文に至らないケースは多いのでしょう。暮らしの不便さはじわるといいますか、田舎暮らしではじわじわっと来ることがあり、それも日々の知恵で切り抜けるようにしていけば、その都度クリアしていけるかもしれません(私見)。結果オーライとか成り行きとか、あまり気にしないほうが良い、結局、スローライフなのだからと割り切るか、です。
具体的なことは書きませんが。
以上、全て想定内の事項だったかもしれず、お時間をとらせてしまったら申し訳ございません。