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著者(岩波氏)の作品シリーズを読む、さらに関連を読む

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岩波明シリーズ?

冒頭画像の『狂気という隣人 精神科医の現場報告』は、kindle版で読んだ
よくできているというか、飽きさせないというか
(寝ながら)(^^;一気に読めた

日本のお粗末な司法精神医学領域(事情)と
触法精神疾患者を収容する施設の不足や施政の経緯と課題について
時系列で詳細に触れている

犯罪の現場で、《精神鑑定》の必要性が検討されるなど
精神疾患との関わりから報道が匿名性に移行する局面や
要受診のいつの段階で警察等が
犯人や事件と(一切あるいは一部)関わらなくなるか
など司法とのせめぎあい?不可侵領域などについても
説明している

また、以下(掲載)の著書を通して
作者は、適切な見立てと処方、服薬管理の重要性を説く
患者の勝手な判断や服薬の中止で症状は悪化するケースや
見立て違いで重症化していく例などもあげている
※本人の病識の有無については、度々登場する

ただ希死念慮の患者を病院が受け入れないケースや
在宅監禁あるいは長期(保護室=独居での)入院などに至る背景も書いている

この(冒頭の)本以外でも、
代替医療に漢方等があげられ、精神療法の括りにカウンセリング(認知行動療法など)があり
改めて考えさせられた

『心に狂いが生じるとき 精神科医の症例報告』これが読み始め

次に読んだ網羅的な入門書
新書にしては堅苦しくなく読みやすい

『精神障害をどう裁くか』
障害者を裁くというより、司法のあり方や実情が書かれている
前傾の2冊よりやや堅苦しい

最初の2冊のような症例中心の構成で
読みやすい

(一時期の)脳トレや脳内革命ブームに
疑問を投げかけ、スパッと切り込んで(切り捨てて)いる

精神(科)疾患の現れかたや診断(見立て)の難しさ・曖昧さや
精神科の対象こそ脳科学であるなどを丁寧に説明している

また、どの作品にも統合失調症の発病率やその時期
兆候や進行、重症化への経緯など
壮絶な現場報告も含め事例をあげて度々説明している

※壮絶というのは、症状の現れかたと緊急性
一刻の猶予も許さないほどの逼迫した対応(保護室、措置入院、警察や家族とのやり取り)など

全国民のおよそ1%の発症率であることや
多くは中高校~大学入学時期ごろなど
若い時期に兆候があらわれ始め(全てではないにしても)
名称の変遷と社会背景について合わせて触れている

これら以外にも高齢者の事例やアルツハイマーなどについても
説明していて対象は身近でかつ広範囲である

例えばこの本や作者への疑問(批判?)など情け容赦ない

これに限らず、岩波氏が書名や作者を取り上げて警鐘を鳴らしている説や
展開が印象深い

(批判対象の)何冊かは過去に購入していたから
なるほど!と同感する部分もあり、
また対比という意味では
読んでいて良かったのかもしれない

これは批判というのではなく
岩波氏の引用で度々登場する
これとICD-10

以下は、読む(了)候補(あくまでリスト的に)

岩波氏の視点でどうまとめているか?

分かりやすい、読みやすい入門書
テキスト的で面白さには欠けるが

共通して言えるのは、
タイトルが時に誤解を招きやすいが
それも意図してのことかと思える

タイトルほどには、おどろおどろしく(歪んでい)ないし
過激でもない

職場でも社会生活でも、正しい理解と寛容さは必須

冒頭の『狂気という隣人』から、
どこをどう切っても首尾一貫しており

著者が語りたいこと、伝えたいことが繋がっていき
読めば読むほど厚みを増していく

論点が多く絞り難いものもあるが
それだけに過去から現在に至るまで
改善されずに来ている面が多々あり
課題山積ということかと

例えば司法と(精神)医療の狭間
繰り返される(通り魔的)殺戮と
未然に防げたかもしれない事件への警鐘
精神鑑定への疑問や被害者家族のやり場のない思い

※あくまでも個人の感想です。うまく表現(適切な言葉がボキャブラリー不足のせいで)できずもどかしい部分も多々ありました。
一部内容に入り繰り(混同)がある場合はご容赦ください。
上記は電子書籍、蔵書、図書館本を含みます。
絶版で読めな(借りられない)かったものは掲載していません。
これ以外の同氏著書や書籍内で紹介されたものを読む予定あり。
(注)現時点での拙い感想にすぎませんm(__)m

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