タイトルから受ける印象だといわゆるハウツー本?と思いきや、真面目でけっこう堅い本だ。
普段、運動をした後にサッパリしたとか爽やか感が残るのは。汗を流したからと軽く考えがちだが、それだけではない裏付けつきのデータがあげられている。これでもか!というくらいに。
ここ何年か、いやもっと前から、スポーツをする人がとてもかっこよく見えていないだろうか?
実際に成績優秀でイケメンと騒がれるサッカー選手が最近注目されている。
かなり前、スポーツと学業は両立しないかのような風潮があった。勉強ができなくてもスポーツ推薦というのがあって、苦労して受験勉強しなくてもいいんだ?と、羨望と落胆をもって眺めた人がいても不思議ではない。
え?現実って、そういう仕組みなの?と。
聞くところによると、この推薦枠も、ジャンルによっては狭き門で、競争はかなり熾烈を極めるらしい。
それはさておき、この本はそんなことが言いたいわけではない。一生を通して、また長い眼でみて、運動することがいかにプラスになるか、成績だけでなく、認知症やストレスとの関係からも述べている。
特に女性と運動のところでは、ここまで詳細かつ肉迫した記述があっただろうか?これを当時読んでいたら、もっと定期的にしっかりと運動を取り入れていたかもしれない。
もちろん今からでも遅くはないのだが、、、
この書籍が発刊から5年で20刷を重ねているのがわかる気がする。
ページ数約340、繰り返すが真面目で堅い本である。面白いとかいうレベルではないので、お薦めはしない。
著者はハーバード大学医学部臨床精神医学准教授、開業医。1980年代からADHDの研究と執筆を手掛けている。